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JCBを名乗る不審電話|自動音声「未払い」は詐欺です

JCBを名乗る不審電話|自動音声「未払い」は詐欺です 備えと暮らし(防災・防犯・アウトドア)
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先日、私のスマホに「JCBセキュリティーサポートセンター」を名乗る自動音声の電話がかかってきました。留守番電話に残っていたのは「クレジットカードの請求額が未払いとなっております。詳細をお聞きしたい方は【1】を押してください」という内容です。

結論から書くと、これはJCBを装った詐欺電話です。JCBの公式FAQにも同じ内容の事例が掲載されていました。この記事では、実際にかかってきた電話の内容と、本物と偽物を見分ける3つのポイント、そしてJCBが公表している最新の手口をまとめます。

私にかかってきた「未払い」の自動音声電話

かかってきたのは、番号の先頭に「+」がつく海外からの電話でした。私は出なかったので、留守番電話に自動音声が残るかたちになりました。

音声は、感情のない機械的な読み上げで、次のような内容でした。

こちら、JCBセキュリティーサポートセンターです。お客様のクレジットカードの請求額が未払いとなっております。詳細をお聞きしたい方は【1】を押してください。

一見すると親切な通知に聞こえます。しかし私はJCBカードの支払いを滞納した覚えがなく、そもそもJCBが海外の番号から電話をかけてくる理由がありません。留守番電話に残った音声を聞いた時点で詐欺だと判断し、折り返しはせずに番号をブロックしました。

「JCBセキュリティーサポートセンター」は実在する?

JCBの公式サイトを確認しましたが、「JCBセキュリティーサポートセンター」という窓口は見当たりませんでした。

それどころか、JCBの公式FAQにはこの名称を名乗る電話が「不審電話の事例」として掲載されています。つまりJCB自身が、この名前を使った電話は自社のものではないと明言している状態です。

名前だけを聞くといかにも公式の部署に思えますが、実在しない部署名を名乗るのは詐欺の常套手段です。「セキュリティ」「サポート」「センター」といった安心感のある単語を並べれば、それらしく聞こえてしまうためです。

なお、JCBが公表している不審電話の事例は、JCB公式FAQ「JCBを名乗る電話がありましたが、本当にJCBからの電話ですか?」で確認できます。手口は随時追加されているので、最新の情報はこちらをご覧ください。

不審な電話でチェックすべき3つのポイント

国際電話番号からの着信

着信履歴を確認して、番号の先頭に「+1」(アメリカ・カナダ)「+86」(中国)などがついていないか見てください。

JCB公式は、不審電話への注意喚起のなかで「海外の電話番号で電話することはありません」と繰り返し明記しています。日本国内の会員に対して、日本の大手カード会社がわざわざ国際電話をかけてくることは、まずありません。番号の先頭に「+」がついている時点で、内容を聞く前に警戒して問題ないと考えていいです。

なお、この「国際電話番号を使う」という手口は、JCBに限った話ではありません。NTTファイナンスや総務省をかたる電話でもまったく同じ形が使われています。

「自動音声」による一方的な通告

「未払い」「不正利用」といった重大な内容を、録音された自動音声だけで一方的に伝えてくるのは詐欺の典型です。

本物のカード会社が利用状況の確認をする場合、基本的にはオペレーターとの会話になります。自動音声を使うケースがまったくないわけではありませんが、その場合でも海外の番号は使われません。

「1を押してください」という誘導

自動音声に従って番号を押すと、詐欺グループのオペレーターにつながります。

そこで言葉巧みに、カード番号、有効期限、セキュリティコード、生年月日、暗証番号といった情報を聞き出そうとするのが相手の狙いです。押した番号は【1】とは限らず、【0】を押させる手口も確認されています。

重要なのは、番号を押した時点では、まだ何も情報を渡していないということです。押してしまっても、そのあと個人情報を伝えなければ被害は防げます。慌てず切ってください。

JCB公式が公表している不審電話の事例

ここからは、私が実際に受けた電話ではなく、JCB公式FAQに掲載されている事例です。手口は少しずつ変化しているので、自分にかかってきた電話がどれに当てはまるか確認する材料にしてください。

JCB公式は2026年8月時点で、海外の電話番号からJCBを名乗る不審電話が増加していると注意喚起しています。公表されている事例には、次のようなものがあります。

更新日名乗る名称内容
2026年4月17日JCBインフォメーションセンター「通常と異なるご利用が確認されました」「規約違反が確認されました」として、1または0を押すよう促す自動音声
2026年4月13日(名称なし)限度額超過の自動音声で1を押させ、氏名と生年月日を聴取。実在する警察署へ転送すると案内する
2026年3月17日JCBセキュリティーセンター「不審な取引の可能性が確認されました。カードのご利用は一時停止されます」として0を押すよう促す自動音声
(日付記載なし)JCBセキュリティーサポートセンター「請求が未払いになっております」として1を押すよう促す自動音声
(日付記載なし)(名称なし)「不正利用の可能性があります。詳細の確認は0を押してください」として、0を押すと有人対応になる

私が受けたのは、この表の4番目にあたる「未払い」型でした。

とくに注意したいのは、2026年4月13日に追加された事例です。JCBを名乗る人物が具体的な日付や場所を挙げて不正利用を説明し、そのうえで実在する警察署に転送すると案内してくる、という流れになっています。JCB公式はJCBから警察へ直接転送することはないと明記しています。「警察につなぐ」と言われると本物だと思ってしまいがちですが、そこが狙いです。

また、名乗る名称が「セキュリティーサポートセンター」「セキュリティーセンター」「インフォメーションセンター」と少しずつ変えられている点も押さえておいてください。名称で検索して出てこなかったとしても、安心はできません。

本物のJCBからの電話はどう見分ける?

JCB公式FAQ「JCBを名乗る電話がありましたが、本当にJCBからの電話ですか?」には、JCBが会員に電話をかける際に使用する番号の一覧が掲載されています。用件ごとに番号が分かれていて、その多くが0120から始まるフリーダイヤルです。

同じように、JCB公式FAQ「JCBを名乗るSMSが届きました。本当にJCBからのSMSですか?」ではSMSの送信元番号の一覧が公開されています。こちらは通知専用で、返信はできないと明記されています。

つまり、判断の手順はシンプルです。

かかってきた番号が「+」から始まる国際電話であれば、その時点で偽物と考えて問題ありません。国内の番号であっても、上記の一覧に載っていない番号であれば、折り返さずに自分からカード裏面の番号へ連絡してください。

一覧に載っている番号だった場合も、こちらから折り返すのが安全です。番号表示は偽装できるためです。手間はかかりますが、カード裏面の番号からかけ直せば、相手が本物かどうかを気にする必要がなくなります。

もし不審な電話がかかってきたら?

  • 応答しない・すぐに切る
    知らない番号、とくに「+」から始まる国際電話には出ないのが一番です。出てしまった場合も、内容を聞かずに切って構いません。
  • 折り返し電話は絶対にしない
    着信履歴の番号にかけ直すと、高額な通話料を請求されたり、詐欺グループの名簿に反応があった相手として登録されたりするリスクがあります。留守番電話が残っていても同じです。
  • 公式の窓口に自分から確認する
    カードの状況が本当に心配な場合は、着信のあった番号ではなく、手元のカード裏面に記載されている電話番号、またはJCB公式サイトの問い合わせページから連絡してください。相手が伝えてきた番号は、たとえ実在するJCBの番号であっても使わないでください。
  • その場ですぐ着信拒否
    一度かかってきた番号は、忘れないうちにスマホの機能でブロックしましょう。
  • 家族や職場で情報を共有する
    「こんな電話があった」と話しておくだけでも、周囲の被害防止につながります。とくに高齢の家族には、番号を押させる形の電話があることを具体的に伝えておくと効果があります。
スマホで不審な電話番号を着信拒否する設定画面

うっかり番号を押してしまったときは

番号を押してオペレーターにつながってしまっても、そこで会話を打ち切れば問題ありません。カード番号や生年月日を伝えていなければ、相手にできることはありません。

問題は、個人情報を伝えてしまった場合です。カード番号、有効期限、セキュリティコード、暗証番号のいずれかを口にしてしまったときは、すぐにカードの利用を止める必要があります。この場合の連絡先は、JCB紛失盗難受付デスク(0120-794-082)です。24時間・年中無休で受け付けています。手元にカードがあれば、裏面に記載された番号でも構いません。

この番号は、JCB公式FAQ「偽サイトに個人情報を入力してしまったら、どうしたらいいですか。」に掲載されているものです。カード情報を第三者に渡してしまった場合は、カードの利用停止と差し替えが必要になるため、速やかに連絡するよう案内されています。

なお、相手から「この番号にかけ直してください」と言われた番号は、たとえ実在するJCBの番号に見えても使わないでください。番号を偽装したり、実在する番号を口頭で伝えて信用させたりする手口が確認されています。

あわせて、カードの利用明細を確認してください。身に覚えのない請求があれば、その内容も窓口に伝えます。

よくある質問(FAQ)

Q. 「JCBセキュリティーサポートセンター」は実在しますか?

A. JCBの公式サイトに、この名称の窓口は掲載されていません。それどころか、JCB公式FAQでは、この名称を名乗る自動音声電話が不審電話の事例として紹介されています。「JCBセキュリティサポートセンター」と長音符なしで表記されることもありますが、いずれもJCBの正規窓口ではありません。

Q. 不審な電話に折り返してしまったらどうなりますか?

A. 折り返した時点では、まだ個人情報を渡していません。ただし、高額な通話料を請求されたり、詐欺グループの名簿に反応があった相手として登録され、以後の着信が増えたりするリスクがあります。カード番号や生年月日を伝えていなければ、慌てる必要はありません。

Q. 自動音声で「1を押してください」と言われて押してしまいました。大丈夫ですか?

A. 番号を押しただけでは、カード情報が相手に渡ることはありません。そのあとオペレーターに個人情報を伝えていなければ問題ないと考えて構いません。ただし、相手にとっては反応のある番号だと判明したことになるため、同じ番号や別の番号から再びかかってくる可能性があります。着信拒否の設定をしておいてください。

Q. カード番号を伝えてしまった場合はどうすればよいですか?

A. すぐにカードの利用を止めてください。連絡先はJCB紛失盗難受付デスク(0120-794-082)、または手元のカード裏面に記載された番号です。相手から伝えられた番号にはかけないでください。あわせて利用明細を確認し、身に覚えのない請求があれば窓口に伝えます。

Q. 「JCBセキュリティーデスク」は実在する窓口ですか?

A. 実在します。JCBが不正利用の懸念を検知した際、SMSなどで「セキュリティーデスクへ連絡してほしい」と案内することがあります。ただし、この窓口の電話番号は公式サイトで固定公開されておらず、受け取ったメッセージごとに記載される形です。今回のように「JCBセキュリティーサポートセンター」と一文字違いの名称を使うのは、実在する窓口名に似せて信用させる手口だと考えられます。名称が本物らしいかどうかではなく、海外の電話番号かどうかで判断してください。

Q. JCBから本当に電話がかかってくることはありますか?

A. あります。カードの利用状況の確認やカードの差し替えなどで、JCBから電話をかける場合があります。JCB公式FAQには、その際に使用する電話番号の一覧が用件別に掲載されています。ただし公式は、不審電話への注意喚起のなかで海外の電話番号を使うことはないと明記しています。「+」から始まる番号であれば、内容にかかわらず偽物と判断して構いません。

まとめ:焦らず公式サイトから確認!

JCBを名乗る自動音声の電話は、「未払い」「不正利用」「限度額超過」「規約違反」など理由を変えながら、番号を押させてオペレーターにつなぎ、個人情報を聞き出そうとする手口です。

判断のポイントは3つあります。番号の先頭に「+」がついていないか、自動音声で一方的に通告してこないか、番号を押すよう促していないか。ひとつでも当てはまれば、内容を聞かずに切って問題ありません。

そして、出ない・すぐ切る・折り返さない。カードの状況が心配なときだけ、相手の言う番号ではなく、自分の手元にあるカード裏面の番号から確認してください。この順番さえ守れば、手口が新しくなっても対応できます。

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