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革製品の美しさと耐久性を高める『へり落とし』の重要性と研ぎ方

革製品の美しさと耐久性を高める『へり落とし』の重要性と研ぎ方 レザークラフト
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「へり落とし」とは

レザークラフトにおける「へり落とし」とは、革のへり(エッジ部分)を切り落とし、滑らかに整える道具の名称。また、その作業工程を示す場合もあります。

「へり落とし」の必要性

「へり落とし」を行う理由は以下の通りです。

外観・手触りの向上

「へり落とし」を行うことによって、製品の見た目がより洗練され、触り心地が向上することで、その美しさが一層際立ちます。

耐久性の向上

エッジを滑らかに整えることで、製品の耐久性が向上します。「へり落とし」を行わない場合と比較して、「へり」へ引っかかる可能性が減り、エッジの劣化が抑制されます。これにより、製品の寿命が延びるというメリットが得られます。

「へり落とし」なし
「へり落とし」なし
「へり落とし」あり
「へり落とし」あり

「へり落とし」の使い方

「へり落とし」の刃を革の「へり」に押し当て、「へり」に沿わせながら押し出すように前進させます。その際、角度や力の加減を一定に保つことに注意しながら、「へり」を切り落としていきます。

「へり落とし」の使い方

「へり落とし」の研ぎ方

「へり落とし」は刃物の一種ですので、もちろん、使用するうちに切れ味が低下してきます。そのため、定期的に刃を研ぐ必要があります。
研ぎ方にはいろいろな方法がありますが、その中から一部を紹介します。

専用研磨ツールを使用

使用するもの
・研ぎ棒
・耐水サンドペーパー(#1000〜#2000)
・シャープナーオイル(今回はミシンオイルで代用)
・コピー用紙
・青棒(研磨剤)

「へり落とし」を研ぐ際に使用するもの

研ぎ棒の上に耐水サンドペーパーを置き、ミシンオイルを塗ります。
へり落としの際と同じぐらいの角度を保ちながら、研ぎ棒に沿って一方向(赤い矢印)に研ぎます。

へり落とし研ぎ方:研ぎ棒の上に耐水サンドペーパーを置きオイルを塗る
へり落とし研ぎ方:研ぎ棒に沿って一方向に研ぐ

次に、研ぎ棒の上にコピー用紙を置いて、ミシンオイルを塗ります。さらに青棒(研磨剤)を塗り込み、研ぎ棒に沿って一方向(赤い矢印)に研ぎます。

へり落とし研ぎ方:研ぎ棒の上にコピー用紙を置いてオイルを塗りる
へり落とし研ぎ方:研磨剤を塗る
へり落とし研ぎ方:研ぎ棒に沿って一方向に研ぐ

※研磨剤の青棒がない場合は、「ピカール」で代用しても構いません

また、「へり落とし」専用の研ぎ台も販売されています。 この専用研ぎ台を使用することで、様々な刃幅に対応できるため、正確かつ精密に研ぐことができます。
研ぎ方は、研ぎ棒を使用した場合と同様です。

ベビー綿棒を使用

専用の研磨ツールが手元になくても、「へり落とし」を研ぐ方法があります。100円均一ショップなどで手軽に手に入れられる軸が細い綿棒(ベビー綿棒)を利用します。ベビー綿棒の軸は適度な硬さがあり、軸径が2mmほどで、ちょうど良い太さです。

使用するもの
・軸が細い綿棒(ベビー綿棒)
・ピカール(研磨剤)
 
綿棒の軸部分にピカールをしみ込ませ、「へり落とし」の刃を一方向(赤い矢印)に研ぎます。
綿棒の軸が紙でできているので、ピカールがしみ込むと程よく柔らかくなります。その結果、軸が刃の幅にぴったり合うようになり、刃をきちんと研ぐことができます。

ベビー綿棒を使ったへり落としの研ぎ方
綿棒を使った「へり落とし」の研ぎ方

まとめ

「へり落とし」はレザークラフトにおいて非常に重要な工程です。この工程を通じて、製品の外観や耐久性を向上させることができます。結果として、製品全体の品質が向上し、より良い製品が完成します。
 
また、革製品の品質を維持するためには、使う工具の定期的な手入れも欠かせません。
この記事では、「へり落とし」の研ぎ方として、基本的な研ぎ方とベビー綿棒を使用する手軽な方法を紹介しました。皆さんもぜひ試してみて、定期的なメンテナンスを行い、品質を保つ手助けとしてご活用ください。

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