昨日、データーネームホルダーの製作と同時に、ポーチ型のカードケースの製作に取り組んでいました。
9年前にカードポーチを購入してくださったお客様から、同じものを作ってほしいという依頼を受けました。
お客様は、そのカードポーチを知り合いに見せたところ、同じものが欲しいと興味を持ってくれたとのことです。
現在、カードポーチは製造終了しており、もう何年も製作していませんでした。
私自身はその存在自体をすっかり忘れていましたが、9年間も大切に使い続けていただけたのだと聞いて、大変感慨深い思いになりました。
このように長い年月を経てもなお愛用されるカードポーチを見せられた時、私はその方がいかに大切に扱っていただける方なのかを感じ、依頼を受けることに決めました。
そのカードポーチの写真を撮らせていただきました。
デザインや型紙が残っていないという不安が頭をよぎりましたが、
何とかなるだろうと、作業場に戻り…
一生懸命探し…
デザインデータと型紙がしっかりと残っていました!
ほっとした気持ちと同時に、作業に取りかかる前に細部まで正確に覚えていないことに気付きました。
写真を見ながら、デザインの細部や仕様を思い出し、作り方を思い出しました。大まかな作り方は頭に残っていましたが、写真を見ることで細かなディテールや仕上げの方法を再確認し、より正確に再現することができました。
ただ、9年前に使用していた材料屋さんは現在存在しないため、ポーチの口の部分に使用するバネ口金だけが同じものを見つけることができませんでした。
そして完成!!
今回の経験から、デザインや型紙などの重要な資料は、可能な限り保存しておくことの重要性を改めて認識しました。
これからも、大切な作品に取り組む際には、資料や写真などの情報をしっかりと整理・保存しておくことを心掛けたいと思います。
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