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ALL-2000を導入して良かった点・気になった点

ALL-2000を導入して良かった点・気になった点 レザークラフト
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約2ヶ月前にレザークラフト用万能機『ALL-2000』を導入し、使用経験から感じたことやレビューをシェアしたいと思います。
実際の作業で使用してみて感じた「良かった点」・「気になった点」をまとめましたので、購入の判断材料としてご活用いただければ嬉しいです。

『ALL-2000』とは

『ALL-2000』は、ロードプランニング社が製造しているハンドプレス機で、レザークラフトの作業に必要な複数の工程を1台でこなすオールインワンの万能機です。この『ALL-2000』はロータリーカムを利用しており、型抜き、ホックなどの金具の取り付け、菱目打ち、刻印など、これまで別々のツールで行っていた様々な作業が、この1台で完結できます。

良かった点

オールインワン

まず、『ALL-2000』の最大のメリットは、オールインワンであることです。この一台で、型抜き、ホックなどの金具の取り付け、菱目打ち、刻印など、多岐にわたる作業が可能です。つまり、複数のツールや機械を使わなくても、手軽かつ効率的にレザークラフトの工程を進めることができます。

型抜き
菱目打ち
刻印

音が静か

レザークラフトを楽しむ上での懸念事項の一つが、作業時に発生する騒音です。特に、革に穴を開ける際のハンマー音は、深夜に作業する場合やマンション・アパートの場合、近隣の住人に迷惑をかけないか気になります。
私の場合、夜遅くにハンマーで叩く作業があっても、近所の迷惑にならないよう翌日にその作業を延期するようにしていました。そして、この『ALL-2000』を導入したことで、作業中に発生する音を劇的に軽減することができ、夜遅くの作業でも音の心配がなくなりました。
このように、場所や時間帯を選ばず静かにレザークラフトを楽しむことができるようになりました。

コンパクト

『ALL-2000』は非常にコンパクトな設計で、本体サイズは幅150×奥行290×高さ340mmです。A4サイズほどの面積があれば十分に設置することができ、置き場所に悩むことはありません。また、本体の重量も約10kgと比較的軽量であり、移動も手軽にできます。

 

気になった点

実際に『ALL-2000』を使用してみて、機械自体には優れた点が際立っており、ほとんどデメリットを感じさせない造りになっています。ただし、気になった点もありましたので、いくつか書き出してみました。

アタッチメント交換

『ALL-2000』において一番気になった点は、アタッチメントの交換プロセスです。
作業に応じてアタッチメントを交換する必要があり、そのたびに付属の六角レンチを使用する必要があります。しかし、この動作に手間と時間がかかり、やや面倒に感じられました。
特に、作業中に頻繁にアタッチメントを交換する必要がある場合や、短時間で効率的に作業を進めたい時に、この六角レンチを使用するアタッチメント交換が作業の流れを止めてしまうことがあります。

アタッチメント交換(六角レンチ使用)
アタッチメント交換

アタッチメントの精度

以前の記事でも触れましたが、アタッチメントの精度が良すぎることが、交換時に余分な手間を生む原因となっています。

ハトメ・ホック用のアタッチメントは、打ち駒にぴったりのサイズで作られています。しかし、打ち駒自体に個体差があり、セットする際にピッタリサイズのものもあれば、かなりきつめのサイズで脱着に時間がかかるものもありました。精密に作りすぎているので、もう少し「遊び」が欲しいところです。

打ち駒にぴったりすぎるサイズ

最終的には、アタッチメントをヤスリで削ってサイズを広げ、所有している全ての打ち駒をスムーズに交換できるようにしました。

 

作業に合わせたカスタマイズ

より使いやすく、より作業効率を上げるべく、自分にとって使いやすいようにカスタマイズしてみました。

ネジの交換

まず、アタッチメント交換時における六角レンチの使用についてです。
これはネジを交換するだけでかなり快適に交換作業ができるようになりました。

【クランプつまみ】 長さ:25mm
【クランプつまみ】 長さ:25mm
【クランプつまみ】 長さ:15mm
【クランプつまみ】 長さ:15mm

直径がM6(6mm)のグリップ付きネジで、25mmと15mmの2つのサイズを購入しました。
アタッチメントを本体に取り付ける方は25mmのネジに、またアタッチメントの先を交換する方には15mmのネジに交換しました。

『ALL-2000』の本体価格を引き上げてでも、グリップ付きネジを標準仕様にしていただきたいですね。

高さの調整

これはカスタマイズというほどのことではないですが、この『ALL-2000』のロータリーカムのパワーを効率よく伝える為には、高さの調整がかなり重要になってきます。

標準で付属しているPP板は10mmと15mmの2種類しかありませんので、この2種類の組み合わせで高さが合わない場合は、別途必要な材料を用意する必要があります。

付属PP板10mm/15mm
付属PP板10mm/15mm

今回、用意した高さ調整用の板は、レザークラフト用ゴム板、ホームセンターで購入した鉄板、IKEAのまな板です。特に、IKEAのまな板は厚みが程よく、適度な硬さと丈夫さがあり、意外と役に立ちました。

自分で用意した高さ調整用の板

ライト

『ALL-2000』はロータリーカム(駆動部分)が本体の上部に配置されているため、照明を遮ることがあります。最初は、細かい作業や穴あけなどの際に照明を確保するために、本体の位置を調整したりしていました。
しかし、だんだんと面倒になり、そこでライトを取り付けてみることにしました。これはクリップで取り付けるタイプなので、簡単に左右に付け替えることができます。結果として、手元を常に明るく保つことができ、思っていた以上に便利でした。

クリップ式ライト

まとめ

実際にこの機械を使用してみて、その性能や使い勝手には非常に満足しています。ただし、気になった点もありました。例えば、アタッチメントの交換が少々手間取ることや、打ち駒のサイズの適合性に注意が必要なことなどです。これらは、カスタマイズや工夫によって解決できるポイントでもあります。

実は、私自身この『ALL-2000』を購入するかどうか、2年間近く悩んでいました。というのも、やはり価格の問題が一番大きかったと思います。10万円近くする価格になかなか購入を決断できませんでしたが、今振り返ると、もっと早く購入しておけばよかったというのが、率直な感想です。機能や効果を考えると、投資した以上の価値があると感じています。

 

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コメント

  1. ありがとうございます。拝見しましたアタッチメント等のご意見
    これからの製作に反映させていただきます。
    今後ともよろしくお願いいたします。