iPhoneを新しく買い替えたり、売却・修理に出したりする際、「登録したマイナンバーカードの情報はどうなるの?」と不安に思う方も多いはず。
「初期化すれば消える?」「アプリを消すだけでいい?」といった疑問をスッキリ解決できるよう、正しい手順を分かりやすく画像付きで解説します。
iPhoneの初期化だけでマイナンバーカードは削除される?
結論から言うと、初期化だけで済ませるのはおすすめしません。デジタル庁は「機種変更や売却などで手放す前に削除する必要があります」と案内しており、初期化とは別に、マイナポータルアプリからの削除手続きを求めています。
「すべてのコンテンツと設定を消去(初期化)」を実行すれば、iPhone内に保存されたデータはクリアされます。ただし、それによって電子証明書そのものが失効するかどうかは公式に明言されていません。データが端末から消えることと、電子証明書を利用者自身が失効させることは、手続きとして別物です。
そのため、売却・下取り・譲渡・修理などでiPhoneを手放すときは、初期化の前に、マイナポータルアプリから削除を済ませておくのが確実です。手順は3分ほどで終わります。
参考:デジタル庁「マイナンバーカードをiPhoneから削除する方法」
それでも「マイナポータル」で失効手続きをすべき理由
初期化でデータが消えるのに、なぜわざわざアプリから操作する必要があるのでしょうか?
実は、マイナンバーカード(スマホ用電子証明書)を登録した端末の利用をやめる場合、利用者自身で電子証明書を失効させることが原則とされています。
特に以下のようなケースでは、トラブル防止のためにも「初期化の前」に自分で失効手続きを済ませておくのが最も確実で安心です。
- メルカリや中古ショップでiPhoneを売却する
- 家族や友人にiPhoneを譲渡する
- Appleの下取りに出す
- 修理センターへ配送修理を依頼する
Apple Storeなどに持ち込んで修理する場合
なお、Apple Storeや正規サービスプロバイダに持ち込んで、その場で修理を受けるケースでも、端末を預けることになれば同じリスクがあります。本体交換になる可能性がある修理では、預ける前に削除しておくと安心です。
【3分で完了】スマホ用電子証明書の削除(失効)手順
iPhoneに登録したマイナンバーカード(スマホ用電子証明書)は、「マイナポータル」アプリから簡単に削除することができます。

まず、「マイナポータル」アプリを開き、右下にある【メニュー】をタップします。

左上の【iPhoneのマイナンバーカード】を選択します。

「iPhoneのマイナンバーカード」画面を一番下までスクロールして、【削除】をタップします。

削除の方法として【iPhoneのマイナンバーカードで削除】または【実物のマイナンバーカードで削除】のどちらかを選びます。

今回は例として、【iPhoneのマイナンバーカードで削除】から手続きを進めます。

iPhoneのマイナンバーカードの署名用パスワード(英数字6~16文字)を入力します。

「削除が完了しました」と表示されればOKです。

手続き完了後、しばらくして「Appleウォレット」から削除されたことを知らせる通知が表示されます。

署名用パスワードがわからないときは
iPhoneのマイナンバーカードの署名用パスワードを忘れてしまった場合は、【実物のマイナンバーカードで削除】を選べば手続きできます。この方法で必要になるのは、実物のマイナンバーカードに設定した署名用パスワードのほうだからです。
実物のカードの署名用パスワードもわからない場合は、住民票のある市区町村の窓口でリセットできます。パスワードを再設定してから、あらためてマイナポータルアプリで削除してください。
削除しても実物のマイナンバーカードはそのまま使える
削除するのは、あくまでiPhoneに登録した「スマホ用電子証明書」だけです。実物のマイナンバーカードの電子証明書は失効しないため、カードリーダーを使った確定申告も、窓口での本人確認も、これまでどおり利用できます。
また、削除は取り消せない操作ではありません。デジタル庁も、削除したあとに再度追加できると案内しています。新しいiPhoneに買い替えたあと、同じ手順で登録し直せば、コンビニ交付や健康保険証としての利用も再開できます。
再登録の手順も、iPhoneにマイナンバーカードを登録する全手順と同じ流れです。
もし「削除」せずに機種変更・紛失してしまったら?
「もう手放しちゃった!」「iPhoneが壊れて操作できない」という場合でも、以下の方法で対処可能です。
新しいiPhoneに機種変更する場合
新しいiPhoneでマイナンバーカードの登録(スマホ用電子証明書の発行)を行うと、以前の端末に登録されていた情報は自動的に削除されます。重複して登録されることはないのでご安心ください。
新しいiPhoneでの登録手順は、iPhoneにマイナンバーカードを登録する全手順で画像付きに解説しています。
紛失・盗難や、すでに手元に端末がない場合
別のiPhoneから削除する
家族や知人のiPhoneを借りて削除できます。マイナポータルアプリの「iPhoneのマイナンバーカード」画面から【別のスマートフォンのカードを削除】をタップし、実物のマイナンバーカードの署名用パスワード(英数字6〜16文字)を入力したうえで、実物のカードを読み取ります。実物のマイナンバーカードが手元にあることが条件です。借りたiPhoneにすでにマイナンバーカードが登録されている場合は、【別のスマートフォンのカードを削除】ではなく【削除】ボタンが表示されるので、そこから【実物のマイナンバーカードで削除】を選びます。
コールセンターへ連絡する
実物のカードも手元にない、盗難に遭ったなどの場合は、24時間365日対応の「マイナンバー総合フリーダイヤル」(0120-95-0178)へ連絡し、一時利用停止を依頼します。
参考:デジタル庁「iPhoneを使って、別の端末のマイナンバーカードを削除する方法」
iPhoneのマイナンバーカード削除に関するよくある質問
Q1.iPhoneを初期化すれば、削除の手続きは不要ですか?
初期化だけで済ませるのは避けてください。デジタル庁は、機種変更や売却などで手放す前にマイナンバーカードを削除する必要があると案内しています。初期化はあくまで端末内のデータを消す操作であり、電子証明書を利用者自身が失効させる手続きとは別のものです。売却・譲渡・修理などの前には、マイナポータルアプリから削除しておくのが確実です。
Q2.削除に使う署名用パスワードを忘れました。どうすればいいですか?
削除方法の選択画面で【実物のマイナンバーカードで削除】を選んでください。この方法なら、実物のマイナンバーカードに設定した署名用パスワード(英数字6〜16文字)とカードの読み取りで手続きできます。実物のカードのパスワードもわからない場合は、住民票のある市区町村の窓口でリセットしてから、あらためて削除してください。
Q3.iPhoneから削除すると、実物のマイナンバーカードも使えなくなりますか?
いいえ。削除されるのはiPhoneに登録したスマホ用電子証明書だけです。実物のマイナンバーカードの電子証明書は失効しないため、確定申告や窓口での本人確認には、これまでどおり使えます。
Q4.一度削除したあと、また登録できますか?
登録できます。デジタル庁も、削除しても再度追加できると案内しています。新しいiPhoneに買い替えた場合は、そちらで登録し直せば、コンビニ交付や健康保険証としての利用も再開できます。
Q5.削除しないままiPhoneを手放してしまいました。
3つの方法があります。1つめは、新しいiPhoneでマイナンバーカードを登録し直す方法です。以前の端末の登録は自動的に削除されます。2つめは、家族や知人のiPhoneを借りて、実物のマイナンバーカードを読み取って削除する方法です。3つめは、「マイナンバー総合フリーダイヤル」(0120-95-0178、24時間365日対応)へ連絡して一時利用停止を依頼する方法です。実物のカードが手元にあるかどうかで選んでください。
まとめ:iPhoneを手放す前にマイナンバーカードの削除を忘れずに
iPhoneに登録したマイナンバーカード(スマホ用電子証明書)は、端末の利用をやめる場合、利用者自身が失効させることが原則となっています。デジタル庁も、機種変更や売却などで手放す前に削除する必要があると案内しています。
とくに、売却・下取り・修理・譲渡などでiPhoneを手放す場合は、
初期化だけで済ませるのではなく、「マイナポータル」アプリから「iPhoneのマイナンバーカード」をあらかじめ削除しておくことで、より安心して端末を手放すことができます。
万が一、紛失や盗難に遭った場合でも、新しいiPhoneでの再登録や、別端末からの削除、フリーダイヤルでの利用停止など、後から対応できる手段は用意されています。
とはいえ、トラブルを未然に防ぎ、より安心して端末を手放すためには、「初期化する前にアプリで削除」という手順をセットで覚えておくのがおすすめです。
大切な個人情報を守るためにも、手放す前の最後の確認として忘れずにチェックしておきましょう。


コメント