前回、バッテリー上がりをポータブル電源と充電器で復旧した記事を投稿しました。
復旧後は、念のため2時間ほど車を走らせてさらに充電を行いましたが、エンジン警告灯が消えない状態になってしまいました。。。

調べてみると、バッテリーの劣化が原因で警告灯が点灯することもあるとのこと。
ちょうど交換のタイミングでもあったため、今回は自分で70系ノアのバッテリー交換にチャレンジしてみることにしました!
バッテリー交換に必要なもの
新しいバッテリー
バッテリーを購入する際は、車に合った型番や端子の向きをしっかり確認しましょう。アイドリングストップ機能や充電制御システムがある車には、対応したバッテリーが必要です。信頼できるメーカーのものを選ぶと安心ですし、購入店で古いバッテリーの回収サービスがあるかどうかも事前に確認しておくとスムーズです。
スパナやレンチなどの工具
バッテリーの交換作業では、プラス・マイナス端子のターミナルのナットを外す必要があるため、スパナやレンチを使用します。

作業用手袋・保護ゴーグル
万が一、バッテリー液の漏れや飛び散り、端子に触れた際の感電の危険性があるため、手や目を守る目的で作業用手袋(絶縁)や保護ゴーグルの着用が推奨されています。
メモリーバックアップ機器
バッテリーを取り外した際に、時計やオーディオ、カーナビ、コンピュータなどの設定を保持するために代わりに電力を供給する機器です。最近の車は電装品が多く、再設定に手間がかかるケースもあるため、バッテリー交換時にはメモリーバックアップを行うことをおすすめします。
その他
絶縁テープ、ワイヤーブラシやサンドペーパー、油性ペン、ウエスなど
【交換手順】古いバッテリーの取り外し

エンジンを停止
バッテリー交換を始める前には、必ずエンジンを停止し、キーがある車の場合はキーを抜きます。
メモリーバックアップ
バックアップ機器にはいくつか種類があり、接続方法も異なります。バッテリーの端子に直接つなぐタイプや、車の診断用コネクター(OBDIIコネクター)に差し込むタイプなどがあります。車や機器に合った方法で接続します。
バッテリーを取り外す
バッテリーを外すときは、先にマイナス側のバッテリーターミナルから外し(①)、次にプラス側を外します(②)。
これは、感電やショートを防ぐためです。先にマイナス端子を外しておけば、工具がうっかり車体(金属部分)に触れても電流が流れにくくなり、安全に作業できます。また、外したバッテリーターミナルにテープなどで絶縁しておくとより安全に作業ができます。
バッテリーを取り出す
最後に、バッテリーを固定している金具(バッテリーステー)を外して(③)、バッテリーを取り出します。

【補足】バッテリーターミナルを交換
マイナス側のバッテリーターミナルを見てみると、サビと汚れがかなりひどい…!
軽いサビや汚れならワイヤーブラシやサンドペーパーで落とせますが、今回は状態が悪かったので、新しいバッテリーをつける前にターミナルごと交換することにしました。

【交換手順】新しいバッテリーの取り付け
新しいバッテリーを向きを確認して、バッテリートレイに置きます。
バッテリーステーを締めて固定
バッテリーがしっかり固定されていないと、作業中に動いてしまい、部品を落としたりショートする危険があります。そのため、先にバッテリーステーでバッテリーを固定(④)します。
※ バッテリーステーを取り付けるときは、強く締めすぎないように注意しましょう。力を入れすぎると、バッテリー本体が破損するおそれがあります。
新しいバッテリーの取り付け
バッテリーを取り付ける時は、プラス側のバッテリーターミナルから接続し(⑤)、次にマイナス側を接続します(⑥)。

メモリーバックアップ機器を外す
バッテリーの端子がしっかり接続されていることを確認したら、最後にメモリーバックアップ用の機器を取り外します。
バッテリー交換後
使用開始日を記入
問題なくバッテリー交換ができていれば、いつ交換したか分かるように、使用開始日と走行距離を油性ペンでバッテリー本体に記入しておきます。

エンジン警告灯はどうなった?
バッテリーを交換したあと、ずっと消えなかったエンジン警告灯も点かなくなり、車の状態が正常に戻りました。
どうやらバッテリーの劣化が原因だったようで、新しいバッテリーに替えたことで問題が解決しました!

古いバッテリーの処分
今回は新しいバッテリーをネットで購入しましたが、その購入したお店には使用済みバッテリーの回収サービスがありませんでした。そこで今回は、購入先に関係なくバッテリーを回収してくれる別の業者に依頼しました。
バッテリー交換の注意点
バッテリー交換の際に気をつけるポイントを以下にまとめてみました。
端子の取り外し・取り付けの順序

バッテリーを取り外すときは「マイナス(−)→ プラス(+)」、取り付けるときは「プラス(+)→ マイナス(−)」の順を必ず守りましょう。
この順番を守ることで、ショートや火花の発生を防ぎ、安全に作業ができます。
バッテリーステーの固定
新しいバッテリーを設置したら、まずバッテリーステーでしっかり固定します。ただし、力を入れて締めすぎると、バッテリー本体が破損したり、樹脂製のケースがひび割れるおそれがあります。
ガタつかない程度に、適度な力で固定しましょう。
工具や部品の落下に注意
ナットなどの部品や工具をエンジンルームに落としてしまうと、取り出しにくく手間がかかるうえ、思わぬ故障やトラブルの原因になることもあります。
作業中は工具をしっかり持ち、部品は落とさないように注意して、置き場所にも気をつけましょう。
メモリーバックアップ機器の使用
カーナビや時計、パワーウィンドウの設定などを保持するために、メモリーバックアップ機器を使用すると安心です。
作業中はバックアップを接続したままにし、バッテリーの端子をすべて接続し終えてから外すようにします。
まとめ:意外と簡単!でも安全第一で
バッテリー交換というと、なんだか難しそうなイメージがありますが、実際にやってみると意外とシンプルな作業でした。とはいえ、感電やショートの危険もあるので、手順をしっかり守って、安全第一でゆっくり慎重に進めることが大切です。
今回はメモリーバックアップを使わなかったことで、交換後に時計やオーディオの設定をやり直す羽目に…。ちょっとしたことですが、事前に準備しておくと手間が省けます。
自分で交換作業をしてみたことで、車のしくみへの理解も深まり、今後のトラブルにも落ち着いて対応できそうな気がします。
これからバッテリー交換に挑戦してみようという方も、焦らず・無理せず・安全第一で!
この記事が少しでも参考になればうれしいです。
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