「しばらく車に乗らずにいたら、バッテリーが上がってエンジンがかからない」。そんなとき、自分で何とかできる方法があれば心強いですよね。
- コンセントのない屋外駐車場
- つないでも反応しない充電器
- ポータブル電源で充電できるかの不安
- 自力でできる復旧方法
私も70系ノアで、まさにこの状況になりました。場所は屋外の駐車場で、もちろんコンセントは使えません。そこで、以前から持っていたポータブル電源「PowerArQ」と充電器「ACE CHARGER 10A」で、自力で復旧させることにしました。
途中で充電器がまったく反応しないトラブルもありましたが、最後は無事にエンジンが始動。この記事では、つなぐ順番から、充電器が動かなかった原因と応急処置、エンジン始動までにかかった時間まで、実際の流れをまとめています。
バッテリー上がりで使った道具3つ
今回の復旧に使ったのは、ポータブル電源・バッテリー充電器・ワニ口クリップ付きのケーブルの3つです。ポータブル電源は、もともと車中泊用に購入していたものでした。車のバッテリー充電器はコンセントにつないで使うものなので、屋外ではそのままでは使えません。ポータブル電源のコンセントに充電器をつなげば、屋外でも充電器が使えるという組み合わせです。それぞれの特徴を順に紹介します。
ポータブル電源「PowerArQ」
「PowerArQ」は、加島商事株式会社(Smart Tap)が展開するポータブル電源です。家庭用と同じAC100Vのコンセントのほか、シガーソケットやUSBポートも備えています。本体のラベルに書かれている主な仕様は次のとおりです。
| 項目 | 本体ラベルの表示 |
|---|---|
| 容量 | 626.4Wh |
| コンセント(AC100V) | 300W(瞬間最大500W) |
| シガーソケット・DC出力 | 12V/10A(合計120W) |
| USB出力 | 5V/2.1A×3口 |
| 型番 | 008601C-JPN-FS |

Smart Tap公式サイト:https://sm-tap.com
充電器「ACE CHARGER 10A」
大橋産業株式会社の「ACE CHARGER 10A(No.1738)」は、12Vバッテリー専用の全自動充電器です。電源はAC100Vなので、ふだんは家庭のコンセントにつないで使います。今回はこの電源プラグを、ポータブル電源のコンセントに差し込みました。安全に使える機能については、後半で詳しく紹介します。

大橋産業株式会社 公式サイト:https://www.bal-ohashi.com/products_cate/charger-battery/
ワニ口クリップ付きのケーブル
片側がシガーソケットのプラグ、もう片側がバッテリーをはさむワニ口クリップになっているケーブルです。充電器が反応しなかったとき、ポータブル電源のシガーソケットからバッテリーへ直接つなぐために使いました。使い方は、応急処置の章で紹介しています。
ポータブル電源で充電する手順
ここからは、実際にポータブル電源と充電器でバッテリーを充電した流れです。つなぎ方そのものは難しくなく、クリップ2つと電源プラグを順番につなぐだけでした。ところが、すべてつないでスイッチを入れても、充電器はまったく反応しません。原因は、バッテリーの電圧が下がりすぎていたことでした。つなぐ順番と、反応しなかったときの様子、その原因を順に説明します。
クリップと電源をつなぐ順番
先に充電器のクリップをバッテリーにつなぎ、最後に電源を入れる順番です。
- 赤い充電クリップをプラス端子へ
- 黒い充電クリップをマイナス端子へ
- 充電器の電源プラグをポータブル電源のコンセントへ
- 充電器のスイッチをON

充電器が反応しない症状
本来なら、これで充電が始まるはずでした。
ところが、充電器はまったく反応なし…充電が始まりません。
原因はバッテリー電圧の低下
調べてみると、ACE CHARGER 10Aはバッテリーの電圧が低すぎると作動しないという仕様でした。メーカー公式サイトのよくある質問にも、端子電圧が約DC3V以下まで下がったバッテリーには充電できないと書かれています。しばらく車に乗らなかったことで、充電器が動き出せる電圧まで足りていなかったのだと思います。
充電器が反応しない時の応急処置
充電器が使えないなら、別の方法で電圧を上げるしかありません。そこで試したのが、ポータブル電源のシガーソケットからバッテリーへ直接つなぐ方法です。充電器を通さないので、電圧の制限で止められることはありません。30分ほど直接つないでから、もう一度充電器につなぎ直すという流れで復旧させました。つなぎ方と時間、試す前に知っておいてほしいことを紹介します。
シガーソケットから直接つなぐ
ワニ口クリップ付きのケーブルを使い、ポータブル電源のシガーソケットとバッテリーを直接つなぎました。

直接つないだ時間は約30分
どれくらいつなげばよいのか分からなかったので、とりあえず30分ほど試してみました(時間に根拠があったわけではありません)。30分たったところで、もう一度充電器につなぎ直すことにしました。
直接つなぐ前に確認してほしいこと
エンジン始動までの充電記録
30分の直接充電のあと、ポータブル電源と充電器の組み合わせに戻しました。すると今度は充電器が反応し、充電がスタート。そのまま約3時間充電を続け、表示が13Vになったところでエンジンをかけてみました。直接充電の30分と合わせると、始動までにかかったのは約3時間半です。電圧の変化と、エンジンがかかるまでを時系列で振り返ります。
12Vまで回復して充電開始
もう一度ポータブル電源と充電器につなぎ直したところ、充電が始まりました!!

充電器のデジタル表示を見ると、電圧は12Vまで回復していました。直接つないだことで電圧がある程度戻り、充電器が作動するようになったのだと思います。
約3時間で13Vまで上昇
そこからさらに約3時間充電を続けると、充電器の電圧表示が13Vまで上がりました。ここまでの流れを表にまとめます。
| 手順 | 時間 | 充電器の電圧表示 |
|---|---|---|
| ① 充電器で充電 | ― | 反応なし |
| ② ポータブル電源から直接つなぐ | 約30分 | ― |
| ③ 充電器で充電を再開 | 開始時 | 12V |
| ④ そのまま充電 | 約3時間 | 13V |
| ⑤ 取り外してエンジン始動 | ― | ― |
エンジン始動とその後
ポータブル電源と充電器を取り外して、エンジンをかけてみると――無事にエンジン始動!
ただ、その後念のため2時間ほど走らせて充電したものの、エンジン警告灯が消えない状態になりました。バッテリーの劣化が原因で警告灯が点くこともあると知り、ちょうど交換のタイミングでもあったため、バッテリーを自分で交換しています。その様子は次の記事にまとめました。
充電器を通して充電する理由
「直接つないで充電できるなら、最初からそうすればいいのでは?」と思うかもしれません。それでも最後は充電器を通して充電したのには理由があります。ACE CHARGER 10Aには、充電の量を自動で調整したり、つなぎ間違いを知らせたりする機能がそろっているからです。バッテリーの知識がない私でも、表示を見ながら安心して任せられました。主な機能を3つに分けて紹介します。
自動充電と過充電防止
バッテリー容量に合わせて、自動モードで最適な充電電流を選んでくれます。充電が終わると維持充電(DC13.6V)に自動で切り替わり、充電しすぎを防ぐ仕組みです。
電流と電圧が見えるデジタル表示
充電中の電流(A)・電圧(V)・蓄電容量(%)が、デジタルでリアルタイムに表示されます。今回も、12Vから13Vへ電圧が上がっていく様子を表示で確認できました。今どれくらい充電できているかがひと目で分かるので、安心して充電を任せられます。
逆接続と火花の防止
充電クリップのプラスとマイナスを逆につないでしまっても、自動で検知してランプで知らせてくれます。保護回路が作動して、充電器やバッテリーへのダメージを防ぐ設計です。さらに、クリップをつなぐときに火花が出にくく、ショート保護回路も付いています。
緊急時にはポータブル電源から直接つなぐ方法も役立ちますが、充電器を通すことで充電しすぎを防ぎ、バッテリーの状態をきちんと管理できるため、より安全に充電できます。
バッテリー上がりのよくある質問
ポータブル電源と充電器でバッテリー上がりから復旧させたいと考えている方が、気になりやすい質問をまとめました。ポータブル電源で本当に充電できるのか、充電器が反応しない原因、充電にかかった時間、一度上がったバッテリーのその後について、私の体験をもとにお答えしています。実際に作業を始める前の確認として、気になる質問から読んでみてください。
ポータブル電源は車のバッテリー上がりに使えますか?
私の場合は、ポータブル電源のコンセントに充電器をつないで充電し、エンジンを始動できました。ただし、ジャンプスターター(バッテリーにつなぐだけで、すぐにエンジンをかけられる持ち運び用の電源)のように、その場ですぐにエンジンがかかるわけではありません。充電には時間がかかり、私は合計で約3時間半かかりました。
充電器をつないでも反応しないのはなぜですか?
バッテリーの電圧が下がりすぎている可能性があります。私が使ったACE CHARGER 10Aは、電圧が低すぎると作動しない仕様でした。お使いの充電器の取扱説明書で、充電できる電圧を確認してみてください。
充電器が反応しないときはどうしましたか?
ワニ口クリップ付きのケーブルで、ポータブル電源のシガーソケットからバッテリーへ直接30分ほどつなぎました。そのあと充電器につなぎ直すと、充電が始まりました。同じ方法を試すときは、取扱説明書で使い方を確認したうえで、自己責任でお願いします。
充電にはどれくらい時間がかかりましたか?
直接つないだのが約30分、その後の充電器での充電が約3時間で、合計約3時間半です。充電器の電圧表示が13Vになったところで取り外し、エンジンをかけました。
一度上がったバッテリーは充電すれば使えますか?
私の場合、充電してエンジンはかかりました。ただ、その後2時間ほど走らせてもエンジン警告灯が消えず、最終的にバッテリーを交換しています。復旧したあとも、しばらく車の様子を見ておくと安心です。
自宅で充電するならポータブル電源は必要ですか?
コンセントが使える自宅のガレージなどであれば、ACE CHARGER 10Aをコンセントに直接つないで充電できます。ただし、メーカー公式サイトのよくある質問によると、バッテリーの電圧が約3V以下まで下がっていると、この充電器では充電できません。私はこのとき、ポータブル電源から直接つないで電圧を戻しました。自宅でも、電圧が下がりすぎている場合には、ポータブル電源が役立つ場面があります。
まとめ
- 屋外ならポータブル電源+充電器
- 反応しない原因は電圧の低下
- 直接つないで電圧を回復
- 仕上げは充電器で安全に
- 直接つなぐ前に説明書を確認
今回は、コンセントのない屋外駐車場で、ポータブル電源「PowerArQ」と充電器「ACE CHARGER 10A」を使ってバッテリー上がりを復旧しました。最初は電圧が低すぎて充電器が動きませんでしたが、ポータブル電源から直接つないで電圧を戻したことで、充電器での充電に切り替えられました。
ACE CHARGER 10Aは、つなぐだけで自動で充電してくれるので、バッテリーに詳しくない私でも迷わず使えました。自宅のガレージなどコンセントがある場所なら、電圧が下がりすぎていない限り、充電器だけでもっと手軽に充電できます。バッテリー上がりは突然起こるので、もしものときに備えて、ポータブル電源と充電器をそろえておくと心強いですよ。充電器が気になった方は、上の商品リンクから詳しい仕様をチェックしてみてください。
私はこのPowerArQのほかに、防災用として2000Whクラスの「Jackery 2000 New」も使っています。重さや使えた家電は、こちらで紹介しています。






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