今回は、家の片付け中に見つかった初期モデルの「レザーマンPST(Pocket Survival Tool)」を、オーバーホール(分解整備)してみました。
長年放置していたせいでサビてしまいましたが、思い入れのあるツールなので、思い切って分解し、しっかりと手入れすることにしました。
発見した初期モデルのレザーマンPST
片付けをしていたところ、昔使っていた工具箱から発見したのがこちら。
懐かしの「レザーマンPST(Pocket Survival Tool)」(初期モデル)です。

見た目はさすがに古さは感じるものの、まだまだ現役で使えそう。
しかし、内部にもサビが広がっており、動きもかなり鈍くなっていました。

レザーマンPSTの分解:厄介なのは特殊ネジ
ネジの形状
分解を試みたところ、いきなり問題が発生しました。
「レザーマンPST」には、歯車のような特殊形状のネジが使われていて、普通のドライバーなどでは外せません。

調べてみると、専用の工具が販売されているようですが…。
今回はできるだけ手元の道具だけで何とかしたいと思い、普通のペンチで外そうとしました。
しかし、長年放置していたせいかネジが固着していて、まったく動きませんでした。
ネジザウルスの工具で分解
そこで、仕事でも使っている、株式会社エンジニアの「ネジザウルス」PZシリーズを試してみることに。この工具は、なめたネジでもガッチリ掴んで回せるという優れものです。

「ネジザウルス」のペンチを2丁使用して、ネジの両端をしっかり掴み、反時計回りに回したところ、ネジが緩みました。
かなり力が必要でしたが、なんとか4カ所のネジを外すことができ、分解に成功しました!


パーツの洗浄・サビ取り
まず、表面の汚れや劣化した油分を落とすためにパーツを一つ一つ、中性洗剤やメラミンスポンジを使用して水洗い。
これでかなりキレイになるのですが、やはり問題はサビ…。
そこで、再度登場するのが「ネジザウルス」!
ただし、今回は工具ではなく、サビ取り剤「ネジザウルス リキッド」です。
サビているパーツに「ネジザウルス リキッド」を塗布し、サビを落とします。

ビフォーアフターがこちら。


パーツの組み立て

すべてのパーツがキレイになったので、最後に組み立てを行います。分解したときと逆の順番で元に戻していきます。その際、可動部にはグリスや潤滑油を塗るのを忘れないようにしましょう。
また、今回は特殊ネジの緩み防止のために、シールテープ(水道などの配管を繋ぐ際に使用される)を巻きつけてからネジを締めました。

完全復活!蘇ったレザーマンPST

オーバーホール後は、開閉もスムーズで、動作も問題なし。
まさに「蘇った」レザーマンPST。古いモデルですが、まだまだ現役で使えます!
まとめ
今回の「レザーマンPST(Pocket Survival Tool)」(初期モデル)のオーバーホールでは、特殊ネジの固着やサビなど、なかなか手ごわい課題もありましたが、道具をうまく使い分けることで、無事に復活させることができました。
特に「ネジザウルス」シリーズは、ネジ外しでもサビ取りでも大活躍。道具選びの大切さを改めて実感しました。
古いモデルでも、しっかりメンテナンスすれば、まだまだ現役で使えるというのは大きな収穫です。
ちょっと手間はかかりますが、愛着あるツールを自分の手でよみがえらせるのは、やっぱり楽しいですね。もし同じようなモデルをお持ちの方がいたら、オーバーホールにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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