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【革漉き機メンテナンス】ベルトのひび割れ補修に「黒ゴム接着剤」を使ってみた

【革漉き機メンテナンス】ベルトのひび割れ補修に「黒ゴム接着剤」を使ってみた レザークラフト
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私が使っている革漉き機(NIPPY NP-2)は、中古で手に入れてから10年ほどになります。
長年働いてくれている頼れる一台ですが、さすがにあちこちに疲れが見えてきました。

中でも気になってきたのが、ベルトのひび割れ
そのままにしておくと作業中に切れてしまう可能性があるので、早めの対応が必要です。

本来ならベルトを交換するのが一番安心なのですが、今回は応急処置として「LOCTITE(ロックタイト)黒ゴム接着剤」を使って補修してみることにしました。

今回補修するベルトはどんな部品?

補修するベルトの役割

革漉き機には3本のベルトが使われています。今回補修するベルトはそのうちの1本で、モーターの回転を主軸を経由して送りローラー(ビヤダル)へと回転を送る役割を担っています。送りローラー(ビヤダル)を回すために欠かせない、とても重要な部品の一つです。

革漉き機のベルト補修:回転軸の構造
革漉き機のベルト補修:補修するベルトの役割

補修するベルトの現状

今回補修するベルトは、かなり柔軟性を失っており、表面にひび割れができてい状態でし

革漉き機のベルト補修:補修するベルトの現状

ベルト補修に必要なもの

LOCTITE(ロックタイト)黒ゴム接着剤

革漉き機のベルト補修:LOCTITE(ロックタイト)「黒ゴム接着剤」

ゴムや革といった柔らかい素材をしなやかに接着できる専用の接着剤です。硬く固まらず柔軟性が残るため、振動や衝撃のある部分でも剥がれにくいのが特徴で、靴底の補修や革製品の修理など幅広く使えます。

その他準備したもの

接着剤のほかに、作業中の手を汚さないための手袋や、接着剤を塗り広げるためのウエス(布)サンドペーパー(今回は#400を使用)も用意しました。
 

作業スペースを空ける

まず補修作業を始める前に、作業スペースを確保するため、主軸側のベルトを外しておきます。
※ 主軸側のベルトはひび割れがないので補修しません

主軸側ベルトの外し方

主軸側のベルトを外すためには、モーター側から外します。

革漉き機のベルト補修:主軸側のベルトを外す
主軸側のベルト

モーターの位置調整用のナット(上側)を緩め、モーターを少し持ち上げると、ベルトを外すことができます。

革漉き機のベルト補修:モーターからベルトを外す方法
左:ナットを緩める 中:モーターを持ち上げる 右:ベルトを外す

これで、わずかですがスペースが空き、補修作業がしやすくなります。
 

革漉き機:ベルトのひび割れを補修する方法

補修するベルトは本来取り外して作業した方がやりやすいですが、分解して取り出すのが大変なため、今回は取り外さずそのまま補修します。

まず、軸と軸の間で見えている部分を補修します。補修が終わったら、ベルトを少しずつ回転させながら、順番に補修を進めていきます。

革漉き機のベルト補修:ベルト補修前

サンドペーパーでベルトの表面を整える

それではベルトの補修に取りかかります。
サンドペーパーを使ってベルト表面の毛羽立ちや汚れを取り除きます。

革漉き機のベルト補修:サンドペーパーでベルトの表面を整える
サンドペーパーでベルトの表面を整える

「黒ゴム接着剤」の塗布+研磨

次は「黒ゴム接着剤」を塗ります。ウエスを使って、ひび割れが埋まるように接着剤を軽くこすりつけるように塗っていきます
※ 付属のヘラでは、うまく塗ることができませんでした

革漉き機のベルト補修:「黒ゴム接着剤」を塗る
「黒ゴム接着剤」を塗る

接着剤は数分で乾くので、ベタつきがなくなったらサンドペーパーで表面の凹凸を整えます。
一度でうまく塗れないことが多いので、この作業を2~3回繰り返します

革漉き機のベルト補修:ベルト補修後
ベルト補修後

ベルトを少しずつ回しながら順番に補修を進めていきます。一周してベルトの表面が滑らかになれば、補修は完了です!

動作確認

取り外したときと反対の手順で主軸側のベルトを取り付け、最後に動作確認をすれば作業終了です。
 

まとめ

革漉き機のベルト補修:ベルトの補修前後
ベルト補修前⇢補修後

今回は、長年使い込んだ革漉き機のベルトのひび割れを「LOCTITE 黒ゴム接着剤」を使って応急補修しました。
補修作業では、サンドペーパーで表面を整え、ウエスで接着剤をひびにしっかりなじませながら少しずつ塗り進めることがポイントです。丁寧に作業すれば、ベルトの表面を滑らかに仕上げることができ、ひび割れによるトラブルを一時的に防ぐことができます。

ただし、今回の補修はあくまで応急処置です。完全に新品同様の耐久性があるわけではありませんが、手入れや補修を行えば、しばらくは現役で使い続けることが可能です。
長く使っている機械も、ちょっとした手入れや補修でまだまだ活躍させることができます。
 

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