停電に備えて大きなポータブル電源を買いたい。でも、2000Whクラスは重くて扱えないのでは、と迷っていませんか。
- 2000Whクラスの重さへの不安
- 停電時に使える家電の範囲
- 置きっぱなしでの電池の減り
- 後継モデルV2との違い
私は2025年9月に、災害への備えとしてJackery ポータブル電源 2000 New(ブラック系)を購入しました。もともと容量626.4Whの小さめのポータブル電源「PowerArQ」を持っていましたが、2000Whクラスに買い足したことで、使える家電の幅が広がっています。
この記事では、実際に持ってみた重さの感覚や、2か月置いておいたあとの残量、後継モデルV2やPowerArQとの違いを、実物の写真とあわせて紹介します。
Jackery 2000 Newの特徴
Jackery ポータブル電源 2000 Newは、容量2042Wh・定格出力2200Wの大容量モデルです。2000Whクラスの中では軽くて小さいことを売りにしていて、停電への備えとして家に置いておく大容量モデルの中では、扱いやすい部類です。まずは公式の主な仕様と、後継モデルの2000 New V2との違いを整理しておきます。そのうえで、私の手元にある本体の外観と差し込み口を写真で紹介します。
公式の主な仕様
Jackery公式サイトで公表されている主な仕様は次のとおりです。型番(JE-2000D)と容量(2042Wh)は、私の本体のラベルでも同じ表示を確認しました。電池には、長持ちしやすいとされるリン酸鉄リチウムイオン電池が使われています。
| 項目 | 公式サイトの表示 |
|---|---|
| 型番 | JE-2000D |
| 容量 | 2042Wh |
| 定格出力 | 2200W(瞬間最大4400W) |
| コンセント(AC100V) | 3口 |
| 重さ | 約17.9kg |
| サイズ(幅×奥行×高さ) | 約335×264×292mm |
| コンセントからの充電時間 | 約2時間(緊急充電モードで約1.7時間) |
| 電池の寿命 | 約4000回の充放電(4000回後も70%を維持) |
| 停電時の切り替え(UPS機能) | 20ミリ秒未満 |

なお、Jackeryのロゴの右側に「V2」という小さな表示がありますが、型番はJE-2000D(2000 New)です。後継モデルの2000 New V2(JE-2000F)とは別の製品です。
UPS機能とは、ポータブル電源を家のコンセントにつないで充電しながら、家電はポータブル電源のコンセントにつないでおくと、停電したときに自動でポータブル電源からの電気に切り替わる機能です。冷蔵庫などをつないでおけば、停電に気づかなくても電気が途切れにくくなります。
後継モデルV2との違い
2000 Newには、後継モデルの「2000 New V2」も登場しています。比べると、容量や出力はほぼ同じです。違うのは、停電時の切り替えの速さと、重さでした。
| 項目 | 2000 New | 2000 New V2 |
|---|---|---|
| 型番 | JE-2000D | JE-2000F |
| 容量 | 2042Wh | 2048Wh |
| 定格出力 | 2200W | 2200W |
| 重さ | 約17.9kg | 約18.6kg |
| 停電時の切り替え | 20ミリ秒未満 | 10ミリ秒未満 |
2000 Newは、V2より約0.7kg軽いのが強みです。一方で、停電時の切り替えはV2のほうが速くなっています。パソコンなど、一瞬でも電気が止まると困る機器をつなぐなら、V2も比べてみてください。
本体の外観と差し込み口

差し込み口は、すべて正面に集まっています。
- コンセント(AC100V):3口
- USB-C:2口(30W・100W)
- USB-A:1口(18W)
- シガーソケット:1口(DC 12V 10A)
電源(POWER)を入れたあと、コンセントを使うときは「AC」ボタン、USBやシガーソケットを使うときは「DC/USB」ボタンを押すと、電気が出るようになります。
私が使っている2000 New(JE-2000D)は、公式ストアでは後継モデルの2000 New V2(JE-2000F)に切り替わっています(2026年10月時点)。容量や出力はほぼ同じなので、これから買うならV2が候補です。
2000 Newの重さと大きさ
2000Whクラスのポータブル電源で一番気になるのは、やはり重さではないでしょうか。いざという時に動かせなければ、置き場所も使い道もかなり限られてしまいます。ここでは、実際に測った重さと、持ち上げたときの感覚、置き場所の目安をまとめます。家のどこに置くか考えるときの参考にしてください。
実際に測った重さ
家の体重計で、本体を持って乗ったときの数字から、自分だけの数字を引いて測りました。結果は約17.5kgです。公式サイトの表示とは少し違いますが、家庭の体重計で測った目安として見てください。
片手でギリギリ持てる重さ
持ってみた感想は、「ずっしりと重たい」です。ハンドルをつかめば、片手でギリギリ持ち上げられました。
これ以上重くなると移動させにくくなる、と感じる重さです。成人男性なら片手で持てる人が多いと思いますが、2Lペットボトル6本入りの箱(約12kg)より重くなります。力に自信がない方や、階段の上り下りなど長い距離を運ぶときは、両手で持つか、台車を使うのがおすすめです。
置き場所と大きさの目安
取扱説明書のサイズは、約335×264×292mm(幅×奥行×高さ)です。私がメジャーで測っても、同じくらいの大きさでした。避難が必要なときもサッと持ち出せるように、私は玄関に一番近い部屋に置いています。
2000 Newで使えた家電
災害への備えとして買った以上、停電したときに何がどれくらい使えるのかは一番知りたいところです。前から持っていたPowerArQは、コンセントの出力が300Wまでです。2000 Newは定格出力が2200Wあるので、使える家電の幅が大きく広がっています。ここでは、停電時に特に困りそうな家電を実際につないで、どれくらい使えたかを確かめました。
電気ひざ掛けは何時間もつか
電気毛布の代わりに、ユアサプライムスの電気ひざかけ毛布「YYB-H50P」を使いました。本体の表示では、消費電力は55Wです。強さを「強」にしてつなぐと、画面の出力は55W、残量100%の状態で残り時間は22.8時間と表示されました。そのまま3時間使ったときの、画面の表示の移り変わりは次のとおりです。
| 経過時間 | 出力 | 残量 | 画面の残り時間 |
|---|---|---|---|
| 使い始め | 55W | 100% | 22.8H |
| 1時間後 | 55W | 96% | 22.4H |
| 2時間後 | 55W | 93% | 21.2H |
| 3時間後 | 58W | 90% | 42.6H |



容量の2042Whを、ひざ掛けの55Wで割ると、理論上は約37時間使えることになります。ただ、実際に3時間使うと残量は10%減ったので、満タンから使えるのは約30時間でした。電池の電気をコンセントの電気に変えるときに一部が熱になって逃げることや、本体の画面や回路などにも電気を使うためです。夜の8時間だけ使うなら、3晩分ほどになります。
ほかの家電も「2042Wh÷消費電力(W)」で、だいたいの目安が分かります。実際に使える時間は、それより短くなると考えておくと安心です。
なお、画面の残り時間は、その都度変わります。今回も、使い始めは22.8時間、3時間後は42.6時間と、大きくちがう数字が出ました。どれくらい使えるかは、残量(%)の減り方で考えるほうが確実です。
電気ケトルでお湯を沸かせるか
電気ケトルは、ティファールの「KO4901JP」を使いました。本体の表示では、定格消費電力が1250Wです。このケトルで1Lの水を沸かしたときの、画面の表示の移り変わりは次のとおりです。
| タイミング | 出力 | 残量 | 画面の残り時間 |
|---|---|---|---|
| 沸かす前 | 0W | 100% | - |
| 沸かし始め | 1235W | 100% | 2.4H |
| 途中 | 1213〜1220W | 99〜96% | 1.6H |
| 沸く直前 | 1211W | 95% | 1.5H |
| 沸かした後 | 0W | 95% | - |


出力は約1,210〜1,235Wで、最後までお湯を沸かせました。

残量は100%から95%に減りました。容量2042Whの5%なので、使った電気はおよそ100Wh分が目安です。
電気を使わずに食品を温める方法として、火も電気も使わない加熱剤「モーリアンヒートパック」も紹介しています。

停電中の残量の目安
本体のラベルには「バッテリー残量が20%以下になった場合はただちに充電してください」と書かれています。停電中も、残量20%を目安に、使う家電を選ぶと安心です。
停電が長引いたときの備えとして、電池がいらない手回し充電ライトや、防災にも使えるラジオも紹介しています。


2000 Newの充電と残量
防災用のポータブル電源は、使う日より置いておく日のほうがずっと長くなります。そのため、充電の方法と、置いている間にどれくらい電池が減るかは大切なポイントです。いざという時に残量が少なければ、せっかくの大容量も役に立ちません。ここでは、充電できる方法と、2か月置いておいたあとの残量、スマホアプリでの確認方法を紹介します。
充電できる3つの方法
本体のラベルによると、2000 Newは次の3つの方法で充電できます。
- 家のコンセント(AC100V)
- ソーラーパネル(入力2口・最大400W)
- 車のシガーソケット
公式サイトでは、コンセントからの充電時間は約2時間(緊急充電モードで約1.7時間)とされています。停電が長引いたときに、コンセント以外でも充電できる方法があるのは心強い点です。ソーラーパネルや車から充電するときは、対応するパネルやケーブルを取扱説明書で確認してください。
2か月置いたあとの残量
2か月ほど前に100%まで充電して、そのまま置いておきました。久しぶりに電源を入れて確認すると、残量は100%のままでした。

しばらく使わなくても電池が減っていなかったので、防災用として置いておく使い方には向いていると感じています。それでも、定期的に電源を入れて残量を確かめておくと、いざという時にも慌てずに済みます。
スマホアプリで残量確認
2000 Newは、Jackeryのスマホアプリとつないで管理できます。アプリでは電池の残量や充電の状況、使える残り時間、入力・出力の電力などを確認できます。
PowerArQとの違い
私は2000 Newを買う前から、PowerArQというポータブル電源を持っていました。車のバッテリーが上がったときにも、このPowerArQで復旧させたことがあります。小さめのポータブル電源を持っている人が、2000Whクラスを買い足すと何が変わるのか。ここでは、容量と出力の数字を並べて比べたうえで、実際に感じた違いと、どちらを選ぶかの目安をまとめます。
容量と出力の違い
| 項目 | Jackery 2000 New | PowerArQ |
|---|---|---|
| 容量 | 2042Wh | 626.4Wh |
| コンセントの出力 | 2200W(瞬間最大4400W) | 300W(瞬間最大500W) |
容量は約3倍、コンセントの出力は7倍以上の差があります。
使える家電の幅が広がった
2000 Newに買い足して一番変わったのは、使える家電の幅です。PowerArQはコンセントの出力が300Wまでなので、それより消費電力の大きい家電はつなげません。2000 Newなら定格出力が2200Wあるため、消費電力の大きい家電もつなげるようになりました。実際に、PowerArQではつなげない1250Wの電気ケトルでも、お湯を沸かせています。
PowerArQで車のバッテリー上がりを復旧させたときの様子は、こちらの記事で紹介しています。

どちらを選ぶかの目安
スマホの充電や照明など、消費電力の小さいものが使えればよい場合は、PowerArQくらいの容量でも役に立ちます。一方で、停電中に電気ケトルなど消費電力の大きい家電も使いたいなら、2000Whクラスが安心です。
- スマホ・照明が中心なら:600Whクラス
- 電気ケトルなど消費電力の大きい家電も使うなら:2000Whクラス
2000 Newの良い点と気になる点
2025年9月に購入してから、災害への備えとして手元に置いてきた中で感じた、良い点と気になる点をまとめます。どんな製品にも向き不向きがあるので、良いところだけでなく気になるところも正直に書きました。最後に、どんな人に向いているかも整理しています。自分の使い方に合うかどうか、購入前のチェックとして読んでみてください。
良い点
- 消費電力の大きい家電も使える2200Wの出力
- 2か月置いても残量100%のまま
- スマホアプリでの管理
中でも、スマホアプリで管理できる点は気に入っています。
気になる点
ずっしりと重く、これ以上重いと移動させにくいと感じる重さです。頻繁に持ち運ぶ使い方には向きません。
向いている人
- 停電に備えて、家の家電を使えるようにしておきたい人
- 小さいポータブル電源では足りない人
- キャンプや車中泊で電気を使いたい人
Jackery 2000 Newのよくある質問
Jackery 2000 Newの購入を考えている方が、気になりやすい質問をまとめました。重さや後継モデルV2との違い、置いておいたときの電池の減り方、停電時の使い方など、私の体験とJackery公式サイトの情報をもとにお答えしています。購入前の最終チェックとして、気になる質問から読んでみてください。
Jackery 2000 Newは片手で持てますか?
私はハンドルをつかんで、片手でギリギリ持ち上げられました。家の体重計で測った重さは約17.5kgで、成人男性なら片手で持てる人が多い重さです。ただ、2Lペットボトル6本入りの箱(約12kg)より重いので、力に自信がない方は両手で持つか、台車を使うのがおすすめです。
後継モデルの2000 New V2との違いは何ですか?
容量と出力はほぼ同じです。公式サイトによると、V2は停電時の切り替え(UPS機能)が10ミリ秒未満と2000 New(20ミリ秒未満)より速い一方で、重さは約0.7kg重くなっています。
使わずに置いておくと電池は減りますか?
私の場合は、2か月ほど前に100%まで充電して置いておいたところ、確認したときも100%のままでした。それでも、いざという時のために、定期的に残量を確かめておくと安心です。
停電したら、自動でポータブル電源の電気に切り替わりますか?
切り替わります。ポータブル電源を家のコンセントにつないで充電しながら、家電はポータブル電源のコンセントにつないでおきます。こうしておくと、停電したときに自動でポータブル電源からの電気に切り替わります。この機能を「UPS機能」といいます。公式サイトによると、切り替えにかかる時間は20ミリ秒(0.02秒)未満です。
電気ケトルは使えますか?
使えました。定格消費電力1250Wのティファールの電気ケトルで1Lの水を沸かしたところ、出力は約1,210〜1,235Wで、残量は100%から95%に減りました。
電気毛布は何時間使えますか?
私は電気毛布の代わりに、消費電力55Wの電気ひざ掛けを「強」で3時間使いました。残量は100%から90%に減ったので、満タンからならおよそ30時間使える計算です。
電池はどれくらい長持ちしますか?
公式サイトによると、約4000回の充電・放電ができ、4000回使ったあとも最初の70%の容量を保てるとされています。
小さいポータブル電源を持っていても必要ですか?
使いたい家電しだいです。私が持っていたPowerArQはコンセントの出力が300Wまでで、それより消費電力の大きい家電はつなげません。停電中に家の家電も使いたいなら、2000Whクラスがあると使える家電の幅が広がります。
まとめ
Jackery 2000 Newは、2000Whクラスの大容量でありながら、片手でギリギリ持ち上げられる重さに収まったポータブル電源です。災害への備えとして手元に置いておくには、心強い1台だと感じています。
- 容量2042Wh・定格出力2200W
- 片手でギリギリ持てる重さ
- 2か月置いても残量100%
- スマホアプリでの管理
- 小型の電源より広い家電の対応範囲
停電は、いつ起きるか分かりません。小さいポータブル電源では足りないと感じている方や、停電中も家の家電を使いたい方は、備えのひとつとして検討してみてください。
私が使っている2000 New(JE-2000D)は、公式ストアでは後継モデルの2000 New V2(JE-2000F)に切り替わっています(2026年10月時点)。容量や出力はほぼ同じなので、これから買うならV2が候補です。
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