レザークラフトで必ず行う「糸の始末」。 ポリエステル系の糸(ビニモなど)をライターで炙って留める「焼き留め」が一般的ですが、「火が強すぎて革を焦がした」「狙った場所がうまく溶けない」といった悩みはありませんか?
そこでおすすめなのが、電熱式のヒートペン「THREAD ZAP II(スレッドザップ2)」です。 今回は、このツールの魅力と、失敗しない使い方を徹底解説します。
THREAD ZAP II(スレッドザップ2)とは?
「THREAD ZAP II」は、電池式のヒーターチップを使って糸を焼き切るツールです。 本体横のボタンを押すと先端の極細チップが瞬時(2~3秒ほど)に赤熱し、ピンポイントで糸を溶かすことができます。
- 電源: 単3電池1本
- 特徴: 狙った場所だけを熱することができる、精密な糸留めツール


注意:ポリエステルなどの「熱で溶ける糸」専用です。麻糸などの天然繊維は溶けずに燃えてしまうため、使用できません。
ライターより優れている3つのメリット
ライターと比べて、「THREAD ZAP II」はどんな点が優れているのでしょうか?
革を焦がすリスクが激減
ライターの火は範囲が広く、意図せず革の銀面を焦がしてしまうことがあります。「THREAD ZAP II」はチップの先端のみが熱くなるため、革に触れることなく糸だけを処理することができます。

煤(すす)が出ず、仕上がりが綺麗
ライターの火(特に赤い炎)で炙ると、糸に黒い煤がついて汚れの原因になります。「THREAD ZAP II」なら電熱式なので煤が出ず、淡い色の糸でも汚れずキレイに仕上がります。
狙った場所をピンポイントで溶かせる
穴の奥で糸を溶かしたい時や、細かいステッチの隙間でも、ライターの炎が届きにくい箇所まで極細の先端がしっかり届き、確実に処理することができます。

【実践】THREAD ZAP II を使った糸の始末の手順
確実に仕上げるための基本的な手順をご紹介します。
- THREAD ZAP II を起動
横のボタンを押し、先端を赤くします。 - 糸を短くカットする
縫い終わりから2〜3mm程度残して溶かしてカットします。 - 糸の先端に触れる
糸の切り口にそっと触れます。一瞬で溶けるので、押し付けすぎないのがコツです。 - ヘラなどで押さえる
糸が柔らかいうちに、ヘラなどで軽く押さえて定着させます。

ワンポイントアドバイス:
- 電池残量に注意: 電池が減ると温度が上がりにくくなります。「溶けが悪いな」と感じたら早めに交換しましょう。
- 保管時の安全対策: ボタンが剥き出しなので、カバンや工具箱の中で勝手にスイッチが入ると危険です。使い終わったら必ずキャップを閉めましょう。持ち運びの際は電池を抜いておくとより安全です。
実際に使ってみた感想(レビュー)
私が「THREAD ZAP II」を導入して一番変わったのは、最後の詰めで台無しになる不安が、ほぼなくなったことです。どんなにきれいに縫えていても、最後の糸処理で失敗すると、それまでの苦労が一瞬で水の泡になってしまいます。だからこそ、この工程は常に気が抜けませんでした。
特に高級な革を使っている時、ライターの火を近づけるのは本当に勇気がいりますよね。「THREAD ZAP II」なら、まるでペンで字を書くような感覚で作業できるので、狙った所だけをピンポイントに処理できます。炎が広がることもなく、革を傷める心配もありません。
おかげで、集中力が切れがちな最後の工程もリラックスして作業できるようになり、仕上がりの安定感が格段に上がりました。
まとめ:美しい仕上がりを目指すなら必須のアイテム
| 比較項目 | ライター | スレッドザップ2 |
| ピンポイント性 | 低(炎が広がる) | 高(先端のみ) |
| 煤(すす) | 出やすい | 出ない |
| 革へのダメージ | 焦げやすい | ほぼなし |
レザークラフトの完成度は、細かな「端の処理」にこそ差が出ます。ちょっとした初期投資で、作品のクオリティがワンランク上がり、失敗のリスクまで減らせるなら、持っておいて損はない道具です。
「糸の始末が苦手」「もっと綺麗に仕上げたい」という方は、ぜひ「THREAD ZAP II」を導入してみてください!


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