印刷ミスの用紙や、使い終わった資料。「メモに使えそうだな」と思いながらも、結局そのままシュレッダーにかけてしまうことはありませんか。
紙を無駄にしたくない気持ちはあっても、わざわざ折って切ってメモ用紙にするのは意外と面倒です。
そんなときに役立つのが、クツワ株式会社の「ヨンブンカッツ」。A4用紙を4分割してA6サイズのメモ用紙を作れるペーパーカッターです。
先に結論を書くと、コピー用紙程度の厚みの紙を裏紙メモにするなら、ハサミやカッターより速くてきれいです。ただし切れるのはA4を4分割にする形だけで、厚紙には向きません。この記事では実際に使った感触と、買う前に知っておきたい制限をまとめます。
ヨンブンカッツとは?A4用紙を4分割できるペーパーカッター
その名の通り、A4用紙を4分割(=A6サイズ)にカットできるペーパーカッターです。ハサミやカッターを使わずに、不要になったプリントをそのまま再利用できます。
板状の本体に、用紙を合わせるためのガイドとカット用のエッジが付いていて、紙を引くだけで切れる仕組みです。クツワの製品ページによると実用新案を出願している構造で、カットした紙は本体のクリップに挟めばそのままメモパッドになります。
基本スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ヨンブンカッツ |
| 品番 | VS028CL(クリア)/VS028BK(ブラック)/VS029SB(シアーブルー・限定色)/VS029GL(ベージュゴールド・限定色) |
| 価格 | 800円(税込880円) |
| 本体サイズ | 高さ177×幅123×奥行13mm |
| 本体重量 | 73g |
| 材質 | 本体/PC(ポリカーボネート)、クリップ/スチール |
| 包装サイズ | 高さ205×幅140×奥行20mm・123g |
| カット後のサイズ | A6(A4の4分割) |
(出典:クツワ株式会社 ヨンブンカッツVS028CL/VS028BK。価格・仕様は2026年8月時点)
定番はクリアとブラックの2色ですが、これとは別に数量限定のシアーブルーとベージュゴールドがあり、私が使っているのは限定色のシアーブルーです。限定色は現在は流通していないようなので、写真の色味は参考程度に見てください。
ヨンブンカッツの使い方
平らで安定した場所に置いて使います。手順は4つだけです。
用紙をセットする
A4用紙を1枚、位置を合わせてセットします。
- 用紙の左辺を△印に合わせます
- 下辺を▷印に合わせます
- 用紙の角をガイドに当てて揃えます
ここさえ合っていれば、あとは引くだけで4分割の位置がそろいます。

1枚目をカットする
用紙が動かないように、本体を左手でしっかり押さえます。次に用紙の右上をめくり、勢いよく左手前に引いて1枚目をカットします。
ゆっくり引くとエッジに沿わずに紙が波打つことがあるので、ためらわずに一気に引くのがコツです。
2枚目、3枚目をカットする
残りの2枚目、3枚目も同じように、本体を押さえて引くだけです。A4用紙1枚がA6サイズ4枚になります。

クリップでまとめてメモパッドにする
カットしたA6サイズの用紙は、本体のクリップで留めれば、そのままメモパッドになります。切る道具とメモ帳が一体になっているので、切った紙をどこかに移す手間がありません。

実際に使ってわかった切れ味と仕上がり
切れ味は良く、紙くずもほとんど出ません。カッターのように刃を出す動作もいらないので、思い立ってから切り終わるまでが速いです。
切り口は、定規を当ててカッターで切った断面ほどまっすぐではありません。よく見ると、わずかに毛羽立ちのある紙の断面になります。人に渡す書類には向きませんが、自分用のメモ用紙としては何の問題もない仕上がりです。
慣れは少しだけ必要ですが、身構えるほどではありません。私の場合は2〜3回でコツがつかめました。ガイドに用紙を合わせて、押さえて、一気に引く。この3つが分かればそれ以降は失敗していません。
半年以上使っていますが、切れ味は買ったときから変わっていません。カッターのように刃を交換したりする必要がなく、切れ味の低下を気にせず使えるのはありがたいところです。
これまでの裏紙メモ作りと何が違うか
これまでは、いらなくなったA4用紙を四つ折りにしてカッターで切ってメモ用紙を作っていました。折り目がそのままガイドになるので定規もマットもいりませんが、それでもこれが意外と手間なんです。

個人情報が入った書類はどう扱うか
裏紙メモでいちばん困るのが、個人情報が印字されている書類です。メモとして使えるスペースはあるのに、わざわざ折って切るのが面倒で、結局そのままシュレッダー行きにしてしまうことも多くありました。
ヨンブンカッツなら、ガイドに合わせてスッと引くだけできれいにカットできるので、「ここは再利用」「ここはシュレッダーへ」と判断しながら、必要な部分だけを活用できます。
ただし、A4を4分割する位置は決まっています。名前や住所が用紙の中央付近にまたがって印字されていると、4分割したどの紙にも情報が残ります。そういう用紙は無理に再利用せず、そのままシュレッダーに回すほうが確実です。

デスクまわりが片づく副次的な効果
切る道具とメモパッドが一体なので、置き場所が1か所で済みます。カッターとクリップを別々に出していたのが、A5より少し小さい板1枚に置き換わりました。
厚みは13mmしかないので、デスクの端やパソコンの脇に立てかけておけます。同じように電源タップの差込口を効率よく使う工夫でも書きましたが、デスクまわりは「置き場所が決まっているか」でだいぶ印象が変わります。
ヨンブンカッツを使って良かった点・気になった点
良かった点
手軽に紙の再利用ができる
A4用紙を簡単に4分割できるので、すぐにメモ用紙として再利用できます。
ハサミやカッターがいらない
ガイドに沿って引くだけでカットできるため、道具を出す手間がありません。刃を出したままにする心配もないので、子どもがいる家庭でも扱いやすいと思います。
メモパッドとして使える
ペーパーカッターとして使わないときは、クリップ付きなのでそのままメモパッドとして机の片隅に置いておけます。
紙くずがほとんど出ない
切り取る方式なので、カッターのような細い切りくずが散らばりません。
気になった点
A6メモ用紙専用
A4を4分割する以外の使い方はできません。A5に2分割したい、細長い短冊にしたいといった用途には向きません。
厚紙は切れない
コピー用紙程度の厚みまでです。厚紙や紙の種類によっては、きれいに切れないこともあります。
最初の数回は少しコツがいる
ガイドの位置や押さえる力、引くスピードがつかめるまでは、うまく切れないことがあります。とはいえ私は2〜3回で慣れました。
A4以外の用紙は目印が使えない
B5などをセットしても、ガイドはA4を前提にした位置にあるため、狙った位置で切れません。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 印刷ミスの用紙や不要な資料が定期的に出る人
- 手書きのメモを使う習慣がある、または増やしたい人
- カッターと定規を出すのが面倒でメモ作りが続かなかった人
- デスクに道具を何本も並べたくない人
向いていない人
- A6以外のサイズに切りたい人
- 厚紙や写真用紙を切りたい人
- 一度に何十枚もまとめて処理したい人
- 断裁機のようにまっすぐな断面が必要な人
価格と買える場所
クツワの製品ページに掲載されている価格は800円(税込880円)です。文具店やホームセンターの文具売り場のほか、通販でも扱っています。私は楽天市場のショップで買いましたが、そのときは送料込みで1,000円でした。メール便で届くので、店頭まで探しに行く手間を考えれば差額120円は許せる範囲だと思います。
定番のクリア(VS028CL)とブラック(VS028BK)は色以外の違いがなく、価格も同じです。ブラックのほうも透明で、どちらを選んでも挟んだ紙は透けて見えます。机の上での見え方の好みで選べば問題ありません。
限定色のシアーブルー(VS029SB)とベージュゴールド(VS029GL)は数量限定でした。私が使っているのはシアーブルーですが、2026年8月に通販を見た限りでは在庫が見当たらず、これから買う人は定番の2色から選ぶことになりそうです。機能はどの色もまったく同じなので、選べなくても困ることはありません。
よくある質問
Q1. 厚紙も切れますか?
コピー用紙程度の厚みまでです。厚紙や表面に加工のある紙は、きれいに切れないことがあります。
Q2. A4以外の用紙にも使えますか?
ガイドはA4用紙を4分割する位置に付いているため、A4以外の用紙では目印が使えません。B5やA5の紙をセットしても、狙った位置では切れません。
Q3. 何枚か重ねて一度に切れますか?
1枚ずつカットする道具です。重ねると紙が動いて、カット位置がずれる恐れがあります。
Q4. 切り口はまっすぐになりますか?
自分用のメモとしては十分きれいですが、カッターと定規で切った断面ほどまっすぐではなく、わずかに毛羽立ちが出ます。
Q5. 色によって性能は違いますか?
色以外の違いはありません。定番のクリアとブラック、数量限定のシアーブルーとベージュゴールドは、いずれも本体サイズも材質も同じです。
Q6. 刃の交換は必要ですか?
替刃の設定はありません。カッターのように刃を交換して使う道具ではないので、切れ味が落ちたら本体ごとの買い替えになります。
まとめ:書くことを習慣に
最近はほとんどの文章をパソコンで打つようになり、変換も便利でミスもすぐ直せるので、つい手書きする機会が減ってしまいます。でも、いざペンを持って文字を書こうとすると、「あれ、この漢字どう書くんだっけ」と手が止まることもあります。だから、仕事以外ではなるべく手で書くようにしています。
そんなときに便利なのが、クツワのヨンブンカッツ。A4用紙をあっという間に4分割してメモ用紙にできるので、「今日やること」や「買い物リスト」、ふと浮かんだアイデアなどをすぐに書き留められます。
実際に私も、ヨンブンカッツで作ったメモ用紙に小さなメモを書いて机の片隅に置いておくと、手で書いたことは意外と覚えていて、忘れ物防止にも役立っています。
切れるのはA4を4分割にする形だけ、紙はコピー用紙程度まで。この2つの制限を許せるなら、880円で紙の再利用が「手間」から「楽しみ」に変わります。デスクまわりも気持ちもスッキリする、日常の「小さな便利」を手助けしてくれるアイテムです。


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