毎年、猫のサマーカットにPanasonicのペット用バリカン「ER807P」を使っています。8年ほど前に購入して以来ずっと活躍してきましたが、最近バッテリーの持ちが悪くなってきたので、自分でバッテリーを交換することにしました。

この記事では、Panasonic「ER807P」のバッテリーを自分で交換する手順を、写真とともに分かりやすく解説します。
交換用バッテリー
今回購入した交換用バッテリーはPanasonic「ER807L2507N」です。
これは、ER807P(今回バッテリー交換するペット用バリカン)をはじめ、ER807、ER807PPにも対応しています。
用意する工具
必要な工具はプラスドライバーのみ。

※ プラスドライバーだけでも作業できますが、ピンセットやセロハンテープがあると細かな部品の扱いや固定がしやすくなり、作業がよりスムーズになります。
Panasonic「ER807P」のバッテリー交換方法
作業を始める前に、バッテリーを最後まで使い切っておきます。
Panasonic「ER807P」の分解
アタッチメントと刃を外す
最初に、工具を使わずに外せる「刈り高さアタッチメント」と「刃」を取り外します。

本体カバー(グレー)を外す
持ち手(本体グリップ)にあるネジを1本外します。

「本体カバー(グレー)」の底側をまず軽く持ち上げ(①)、そのまま引っ張る(②)と外すことができます。

本体カバー(ブルー)を外す
ネジを4カ所外すと「本体カバー(ブルー)」が取り外せます。

下カバーを外す
2本のネジを外し、ゆっくりと引き抜くと、「下カバー」が外れます。

刃取付台を外す
こちらも2本のネジを外せば、「刃取付台」が外せます。

駆動部を取り出す
モーター側から、引き抜くような感じで、「駆動部」を引っ張り出します。
すると、「駆動部」と「スペーサー」※が出てきます。
※ バッテリーと本体の間にある衝撃をやわらげたり位置を安定させたりするクッション材

Panasonic「ER807P」のバッテリー交換
古いバッテリーを外す
Panasonic「ER807P」のバッテリーは特殊な形状で、プラス端子には長い軸、マイナス端子には短い軸があります。

バッテリーを取り出すには、短い軸のマイナス端子から外します。

マイナス端子の軸に、「丸い部品(絶縁ワッシャー?)」が付いているので、新しいバッテリーの方へ付け替えておきます。

新しいバッテリーの取り付け
新しいバッテリーの取り付けは、外したときの逆の手順で行います。
まず、プラス端子から取り付けてください。また、「丸い部品」がバッテリーケースの内側にしっかり収まるように装着しましょう。

Panasonic「ER807P」の組み立て
基本的に、分解した時の逆の手順で組み立てますが、いくつか注意点があります。
組み立て時の注意点①:スペーサーの取り付け
「駆動部」を本体に取り付けるときに、「スペーサー」も取り付けます。
スペーサーを押し込む際は、ピンセットを使う場合は、バッテリーや基板に触れないように十分注意してください。触れてしまうとショートの原因になることがあります。
さらに、安全のために、絶縁性のあるプラスチック製のピンセットを使うことをおすすめします。

組み立て時の注意点②:本体カバー(グレー)の取り付け
「本体カバー(グレー)」を取り付ける際、「ドロップ型のスイッチ」がOFFの位置になっていることを確認(画像参照)してください。
スイッチがOFFの位置になっていることを確認したら、その位置に合わせて「スライダー」を取り付けます。

上記の状態をキープしたまま、「本体カバー(グレー)」のスイッチがOFFの位置になっている状態で、本体に取り付けてください。


2つのポイントに気をつけて、分解したときの手順を逆にたどって作業すれば、組み立ては完了です。

動作確認
最後に、きちんと動くかどうかと充電ができるかを確認しましょう。
問題なく動作すれば、Panasonic「ER807P」のバッテリー交換はすべて完了です!

まとめ
Panasonic「ER807P」のバッテリー交換に必要な工具、分解の手順、バッテリーの取り外し・取り付け、そして組み立ての注意点を写真付きで詳しく解説してみました。特に、セロハンテープを使って、スイッチの位置を固定しながらカバーを取り付けるポイントなど、スムーズに作業を進めるためのコツもご紹介しました。
自分でバッテリー交換に挑戦することで、長年使ってきた愛用のペット用バリカンをまた快適に使い続けることができるので、この記事を参考に安全第一で作業を進めてみてくださいね。
これからもペットのトリミングがより楽しく、快適になりますように願っています。
※ 製品の分解やバッテリー交換はメーカーから推奨されていませんので、すべて自己責任で行ってください。
「ER807P」は現在生産が終了しており、その後継モデルとして「ER807PP」が販売されています↓
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